子は親の鏡

放任、甘やかし、過干渉などさまざまな子どもとの接し方があります。教育を「子どもが自由な自己決定を行うことができる人間になるための補助であり、一つの芸術である」ととらえているドイツのシュタイナー教育では、子どもは模倣を通して学ぶため、親がよい手本にならなければならないと考えられています。「こうしなさい」「これはしてはいけません」「もっと努力しなさい」など、口先だけのことばに子どもが従うはずがありません。「子は親の背中をみて育つ」という古いことばもあるように、親が率先して努力する姿を見せることによって、ことばで指示しなくても子どもは真似をするのです。

子ども部屋に散らかったおもちゃを強い口調で「片付けなさい」と叱るよりも、リビングやキッチンなどをきれいに整理整頓していれば、おのずときれいで清潔な環境が当たり前になり、散らかっていることが不快と思えるようになります。子育てはとても難しいものの、子どもから教えられることは山ほどあると言います。親自身が自分の生き方を振り返り、子どもと一緒に努力する姿を見せることも立派な躾と言えるでしょう。子どもと真剣に向き合っていれば、画一的ではない我が家だけの躾や子育て法を見つけることがきっとできます。