甘えと甘やかしの違い

親に依存しなくては生きることさえできなかった赤ちゃんは、成長とともに少しずつ自立し、自分で食事を摂ったり、トイレに行くことができるようになったりします。目に見えてできることが増えていくため、身体面での成長は理解することができますが、心の成長はなかなか把握することができません。子どもは、依存と自立の間を行き来しながら成長していきます。自我が芽生え、親が手出しすることを嫌い、何に対しても「イヤ」「ダメ」しか言わなくなる時期、いわゆる「イヤイヤ期」が訪れるのは2歳頃です。ひとしきり、自分がやりたいようにやるとまた、寂しくなりママへの依存の世界に戻ってきます。これが「甘え」であり、十分に甘えることができて安心すると自立しようとします。

甘えは、成長の大切な過程となるため、しっかりと甘えさせてあげることが大切です。一方、善悪の判断をせず子どもの言いなりになること、物や金銭などの要求に全て応えることなどは「甘やかし」です。子どもの道徳観や倫理観、金銭感覚や耐性などを育てることがなくなってしまうため、わがままで自分勝手、気に食わないことがあるとキレてしまう人間に成長させてしまうことになります。成長に必要な甘えと甘やかしの区別をしっかりとして、子どもを尊重しながら躾をすることが大切です。